北斗の拳生誕30周年記念特別インタビュー

北斗の拳生誕30周年記念特別インタビュー北斗語り北斗語りとは

日本マンガ史にその名を刻む名作「北斗の拳」が2013年、連載開始「30周年」を迎える。
この記念すべき年を意義あるものにすべく、原作の公式親善大使が豪華ゲストを迎えて対談。
これまで語られてきた北斗、語られていない北斗。
北斗に魅せられし者たちが届ける大型新連載、愛深きゆえに行われる。

天野ひろゆき

天野ひろゆき

VOL09天野ひろゆき

今回の「語り相手」は、皆さんご存知のお笑い芸人、キャイ~ンの天野ひろゆき氏(※1)。北斗好きであることは「アメトーーク!」の北斗芸人で証明済み。さらに言えば原先生との親交もある。原先生の携帯番号を知ってるとか仕事場に行ったことがあるなど、共通点も割と多かったりするので、今回はガッツリと語り合わせていただきます。押忍。

【※1】天野ひろゆき
1970年3月24日、愛知県に生まれる。1991年事務所の先輩(同年齢)だったウド鈴木とお笑いコンビ「キャイ~ン」を結成。マンガ好き、料理好きとしても知られ、昨今ではドラマ出演など、幅広い活躍でその才能を発揮している。
オフィシャルTwitter

──ガル憎(以下略)今年の1月に行われた「アメトーーク!」の北斗芸人。収録後にご挨拶させていただいたのですが、改めまして、本日は宜しくお願いいたします。

天野ひろゆき(以下略)あれは1月でしたかね。こちらこそ。

──最近、原先生に会われました?

最近は…たまにメールのやり取りをするくらいですかね。あの、絵文字つきのカワイイ感じのメール。

──はははは! そう。そうなんですよね。イメージとは正反対のメールですよね。絵文字というか、デコ絵文字も使われるんで、驚きます。

でも嬉しいですよ、ちゃんと返信くれるんで。光栄な話ですよね。

──たしかに。では早速、本題に入りたいのですが、まずは好きなキャラクターをお聞かせください。

やっぱり…雲のジュウザになっちゃうのかなあ。

──なるほど。ジュウザですか。

原先生にお会いした時に「ジュウザ描いてください」って頼んだら「忘れちゃったな」って言われましたけど。

──あははは! ちなみに実際にジュウザを描いてもらって「アメトーーク!」で紹介されてましたよね?

ええ。満を持して自慢しましたね。

──じつを言うと、僕も同じ時期に描いてもらってるんですよ。まさかのシンクロです。

おお。じゃあ、どっちが先か、あるいは後なのか。ただ、いずれにしてもジュウザの絵は貴重ですよね。

──ええ。当時は自分が描いて貰ったものだけと思ってましたが、いまは2枚。世界に僕らの2枚しか無いことを祈りたいと思います。

ははは。それは同感です。

──ちなみに、そんなジュウザのどこに惹かれましたか?

かっこいいですよね。みんなが宿命に生きている中で「俺は雲のように自由に生きる」。我が道を行くというのは憧れますよ。

──遊ぶところは遊ぶ。しかし漢としてのスイッチが入ったら、誰もが認めるアツい生き様を見せる。

いつもはふざけているのに、最後の将のために命を投げ出す。もう完璧でしょう。よく、ギャップに惹かれるっていうのがありますよね。ハッキリ言ってそれの典型ですからね。

──あ~。なるほど。普段と違う姿を見たからこそ惹かれる。

でも。でも俺は思うんですけど、よく遅刻する人がたまに早く来ると褒められるみたいなのは、絶対おかしいと思うんです。

──あはははは! 普段は身勝手なジュウザが闘うと褒められる!

いつもちゃんと来ていて、たまに遅刻する人こそ褒められるべきなのに、そういう人が遅刻すると「おい今日はどうしたんだ?」って周囲から問いただされるみたいな。

──ふむふむ。まずはいつも遅刻しないところを褒め、そこから理由を聞くのが普通だろと。なんで褒める部分をスッ飛ばして聞くんだと。

だから、ジュウザには心の底から憧れてるけど、腹も立つっていうね。

──ズルいなと。最初から立ち向かって玉砕したヒューイやシュレンの方が考え方によっては漢だぞと。