【解説】
2006年3月に東宝系列で劇場版として公開された新シリーズ第1弾。原作でも人気が高いサウザーとの激闘をケンシロウ、ラオウの視点から新たに描かれている。ケンシロウの視点での物語はほぼ原作通りだが、新たなカットが多数追加されている。ラオウの視点からは新キャラクターとしてラオウの幼馴染、ゾウガ、レイナが登場。原作では描かれなかったラオウの苦悩や生き様、そして愛がゾウガやレイナを通して語られている。
【ストーリー】
核戦争により荒廃してしまった世紀末。己の覇行のため軍勢を率いるラオウの傍らには、ラオウと同じ修羅の国で生まれ育った参謀のゾウガ、そして彼の妹であり拳王親衛隊を率いるレイナの姿があった。そんなラオウ軍の前に立ちはだかったのは南斗の将星、聖帝サウザー率いる聖帝十字軍。サウザーにはある秘密が隠されており、いかにラオウといえども迂闊に手を出すことが出来ずにいた。レイナはそんなラオウを支えられる人物はトキしかいないと単身トキ捜索に動き出す。その途中、聖帝軍に襲われ傷ついたレイナは、トキの許へと向かうリンに救われトキと再会を果たす。その頃、ケンシロウはサウザーと対峙していた。激しい攻防の中、必殺の秘孔を突くケンシロウだったが、サウザーには何の効果も現れない。それがラオウも恐れたサウザーの持つ身体の秘密だった。ケンシロウは成す術もなくサウザーの前に倒れ、捕らわれの身となってしまった。