※このインタビューは、月刊コミックゼノン12月号(2013年10月25日発売)に掲載されたものをそのまま使用しております。
──ガル憎(以下略)原先生。御無沙汰しております。
原哲夫(以下略)久しぶりですね。
──北斗の拳30周年。いや…ここはあえて30歳と。30歳おめでとうございますと言わせてください。
ありがとうございます。
──僕は9歳のころに北斗と出会ったわけですが、現在、39歳。じつに人生の約75%が北斗の拳と共にあることになります。
あ~。そう考えるとすごいね。
──はい。それで、月並みですが30周年を迎えてどんな気持ちですか?
う~ん。年数で言うと長いけど、過ぎてしまうと早いですよね。ただこの会社を…コアミックス(※1)を作った理由のひとつとして「このままだと北斗は消えていっちゃう」というのがあったんで。
【※1】株式会社コアミックス
2000年6月14日、堀江信彦(代表取締役/次ページでも解説)、原哲夫、北条司、次原隆二らが設立。翌年5月「週刊コミックバンチ」を創刊、2004年には関連会社として「株式会社ノース・スターズ・ピクチャーズ」を設立、さらに2010年10月に満を持して月刊コミックゼノンを創刊。今年で創刊3周年を迎えた。
──え? 北斗は消えませんよ!
いや。実際そう思ったんです。だからチームを作って会社を設立して北斗を守っていこうと決めたんです。
──それだけの想いがあったんですね。
あとはね。僕が連載を始めた時、北斗の拳を100年は残る漫画にしたいと考えたんですよ。
──うわ~。100年! ちょっと鳥肌が立ちます、その言葉。
だから、あと70年。まだまだこれからなんですよ(笑)。
──たしかに。それを僕たちが見届けることはできませんが、70年後にも残ってる北斗の拳。いいですね。
やっぱり、僕の最高傑作ですから。
──だとすると、武論尊先生との出会いは大きかったんじゃないですか? 武論尊先生は最初の原作者候補じゃなかったんだけど、結果的には大成功した。
そうですね。大きいと思います。